まさしく貸金業なのだ
受験のきっかけとしては、平成18年度
に新しく国家資格となったからである
貸金業を行うためには、50人に1人は
この資格保有者が必要となった。
内容をみると民法が中心なので、
得意分野である。初年度なので簡単
だろうと踏んだ。
さっそくテキストを入手。
中心は『反社』に関してのものばかり
業種を反映している。
試験場は仰天の様相
過去問はなかったが、3ヶ月程度勉強
予想問題もできるようになったので
お試しのつもりで受験
試験会場は、青山学院大学。
さすが、人気の大学だけあって都会の
真ん中に木々が溢れ、これぞ”キャンパス”
てな感じ。
教室に入って驚いた。
体格のいい、ダボダボスーツや派手な
柄のTシャツ、ネックレスの人たちが
大勢いるではないか。さすがにサングラス
はないが、手には高そうなブランドの
クラッチバックを持っている。
暗くなったら会いたくない人達ばかり
が、そこいら中にいるのだ。
そう、貸金業の人たちである。きっと
兄貴たちに『おい、資格取ってこい』と
言われたのだろう。
でもね、この資格はあなたたちのような
人を排除する項目を勉強してるのよと
思い、なんだか可笑しくなった。
そして、試験中もその大きな体を丸めて
一生懸命問題を読んでいる姿に感動すら
覚えてしまった。 カワイイ。
試験は、第一回でもあり簡単だった。
帰りもまたすごい光景だった。
大学を出ると道にずらーとベンツが並ぶ
そして、若いあんちゃんがごっつい
受験生に向かって『お疲れ様~す』
を連発。開いた後部座席に入り込む。
その光景をあっけにとられる少数の
一般受験生。もちろん私も入っている。
目を合わせないようにしながら、
しっかりと見ていた。