今月の1冊は、『アナウンサー辞めます』
にしました。
5月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:1989
ナイス数:68
こちら空港警察の感想
海外旅行が趣味の一つで、成田空港にもお世話になっている。空港警察を扱った小説ってあまり知らなかったのでとびついた。さすが中山さんの作品で、人物像などはしっかりと書かれているが、すこし、新任所長がダークかっこいい感じすぎないかな。でもそれなにり楽しめた
読了日:05月31日 著者:中山 七里
言葉の園のお菓子番 見えない花 (だいわ文庫)の感想
めずらしい連句の会の話、俳句には興味があり、ときどき詠むむ事はあるが、連句とは全く知識が無かった。大好きなおばあさんの遺品のなかから、自分へのメッセージを見つけた縁で、連句の会との交流を描いている。会の人たちとの関係で話が展開していく。専門用語を解説しながら楽しく読んだ。日本語の豊かな感性の一面を知ることができた。
読了日:05月23日 著者:ほしお さなえ
白バイ隊員 交通取り締まり とほほ日記の感想
あのかっこいい白バイ隊員がノルマに追われて必死なのは初めて知った。取り締まりされる方でいつも感じる事前に教えてくれればいいのにという思いが無駄であったことを知らされた。そして、違反を決して見逃してくれないことも。彼らも点数稼ぎに必死なのだ。そんなところは一般の営業マンと変わらない。そこまで話していいのというくらい詳しく書いてある。お仕事話は面白い。
読了日:05月20日 著者:洋 吾
交通誘導員ヨレヨレ日記――当年73歳、本日も炎天下、朝っぱらから現場に立ちますの感想
貧相なおっさんが交通誘導しているイラストの表紙が前から気になっていた。人の仕事は気になるものである。でも成功者の話は自慢だらけで鼻持ちならない。自ら底辺と自称する交通誘導員を副業とした作家が描くからユーモアとペーソスがうまくブレンドされている。これから交通指導員のおじさんに優しくしようと思った
読了日:05月15日 著者:柏耕一
アナウンサー辞めます (ハルキ文庫 よ 11-2)の感想
仕事の話かと思ったら、まさかのスポーツを通した、遅い青春と家族の物語。どうもスポーツものには弱く、すぐに涙腺が緩む。そして、展開が出来過ぎの感はあるが、素直に感動してしまった。読後感がすばらしく、明るい気持ちになった。
読了日:05月12日 著者:横山 雄二
三人の悪党 きんぴか① 完本 (光文社文庫 あ 29-6)の感想
大好きな浅田次郎のデビュー作、なぜか今まで読んだことがなかった。あのバブルからずいぶん時代が変わったものだ。でも、古いなりに面白さは変わらない。現代の落語。まさにストリーテラーの面目躍如。物語を楽しみながら書いている姿が思い起こされる。才能があふれ出してきたのがよくわかる作品。もちろん2巻目も読みます。
読了日:05月04日 著者:浅田次郎
銀座「四宝堂」文房具店 (小学館文庫 う 15-2)の感想
銀座の老舗文房具店にまつわるストーリーの短編集。いい話が綴っているけど、出来過ぎの感。感動するお話聞かせてあげましょうか的なもので、今一現実感がない。ちょっと一ひねりが欲しい。
読了日:05月02日 著者:上田 健次