今月の1冊はこれ 『正義の申し子』 マジ面白かった
8月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:2874
ナイス数:124誓約 (幻冬舎文庫)の感想
日常の何気ないことから、どんどんストーリーが展開していくうちに、引き込まれていく。ハラハラしながら、次の展開がどうなるか。読み出したら止まらなくなった。ハードボイルドとサスペンスの要素があり、馴染みのある地名がでてきて余計に、向井に感情移入してしまう。久々に一気読みをしてしまった。著者の作品は面白いものが多い。
読了日:08月31日 著者:薬丸 岳海が見える家 (小学館文庫 は 3-1)の感想
自分以外の人生は、わからない。いくら家族であっても、親には親の青春時代があり、そして知らない世界がある。人生とは何か。本当に納得できる人生とは。人はいつも何かに縛られている。あるいは束縛されることを理由にして逃げているのかもしれない。静かなそして淡々と物語を紡いでいく。この後どうなるだろうかと思っていたら、続編があるらしい。読んでみるか。
読了日:08月28日 著者:はらだ みずき正義の申し子 (角川文庫)の感想
ヤッホーおもしれー。ユーチューバーのジョンの乗りがいいね。鉄平の関西弁もいいし、いつの間にか好きになってしまった。振り込め詐欺とユーチューバー、女子高生に金持ち坊ちゃんの悪の医学生たち、まさに現代のテーマを盛りだくさんにいれて、展開がコロコロ変わり、ハラハラしたり、大笑いしたりして、そして最後は、素敵な終わり方だった
読了日:08月24日 著者:染井 為人朽ちないサクラ (徳間文庫)の感想
警察小説のミステリー調で進んでいく。親友の死からその真相を突き止めようと必死に行動するうちに警察内部の闇に展開していく。しかし、ストーリーが突飛過ぎる。いくら国家を守る為といえ、公安が善良な市民を3人も殺したりしないだろう。やりきれない結末となぜか警察の事務員から警察官になると志すのが意味不明。くどすぎる言い回しやあまり意味のない登場人物の過去など長すぎた。次回作もあるらしいが、読む気にはならない。
読了日:08月20日 著者:柚月裕子レイアウトは期日までにの感想
お仕事話。主人公のめぐみの一生懸命さと鈍くささにちょっとイラッとしながらもほほえましい。そして、がんばる若い人を応援したくなる。そんな気持ちになる清々しい小説でした。
読了日:08月16日 著者:碧野 圭風待ちの四傑 くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-9)の感想
ますます快調。新たに玄久とレラのキャラが加わった。惣一郎と初音との絡み。迅十郎は相変わらず渋くカッコイイ。活劇ももちろん用意がある。合わせ技11のうち2つしかまだ平九郎は会得していない。どんだけ強くなるのだろうか。惣一郎と対決はどうなるのだろう。早くこの先を読みたい
読了日:08月12日 著者:今村 翔吾テロリストの家 (双葉文庫 な 47-02)の感想
外事警察官が対象としているテロリストが、ある日突然家族の中にという設定で展開する。家族とは、仕事とは、世間の噂や攻撃、国家を守るとは。様々なことその一点から広がっていく。自分も仕事のためにずいぶん家族を蔑ろにしてきたことがあり、いたたまれない気持ちになった。多かれ少なかれ、仕事に一生懸命取り組んだ団塊の世代からバブル期の男たちにはそんな後悔や後ろめたさがあるのだ
読了日:08月07日 著者:中山 七里ナチュラルボーンチキンの感想
金原ひとみの本を初めて読んだ。あの「蛇にピアス」の作者ということで、少し構えて読み始めたが、すると不思議な感じ面白くなさそうで、止められない。引き込まれていくうちにだんだん現実感が出てくる。虚無感や脱力感が学生運動に破れた昭和40年代の雰囲気と似ている。愛読者には怒られるかもしれないが村上春樹のだらだら感を思い起こされる。さらに話が展開すると夫婦感のすれ違い場面のリアルさやラストの締め方などで感動ほどではないが、読んでよかったと思えるようになった。こんな出会いがあるから読書は止められない。
読了日:08月02日 著者:金原 ひとみ芸能界の感想
芸能界をめぐる7つの話。バラエティに富んでいて、それでいて現実味があると思ったら、前職は芸能マネージャーらしい。だから漫才ネタやSNS狂いも本当にあったことじゃないかと思わせる。特に芸能界という一見華やかな世界は裏はきっとすごいことになっているのだろう。楽しめた
読了日:08月01日 著者:染井 為人