中学校の3年の時のクラス会。
その中の一人の家で開催した。
うん十年ぶりの集まりである。
女子(おばちゃん)8名
男子(じじい)6名の内訳である。
最初は誰だと思っていたが、
話し始めると思い出してくる。
ただし女子は、旧姓しかわからない。
そしてその中に初めてデートした子がいた。
彼女は陸上部。私はサッカー部。
グランドで颯爽と走る彼女を
まぶしく見ていた。
硬派を気取っていたが、
思い嵩じて友達を通じてデートに誘う。
田舎にはしゃれた店などない。
すごくどきどきしながら待っていた。
時間通りに彼女がきた。
制服か体操着しか見たことがなかったから、
私服はかわいかった。
緊張マックスで何を話したが
全く覚えていない。
しかし、私がどんどん話をして、
それを彼女はおとなしく聞いていた。
彼女は時々笑顔になるが、
親しくなったという感じがしなかった。
結局そのままどこにも行かず
初デートは喫茶店で終了した。
なんか敗北感に打ちひしがれて家に帰った。
そして2度と誘うことなく卒業してしまった。
そして、再会したのは20年後の同窓会。
そのときのことを聞いてみたが、
残念ながら彼女は覚えていなかった。
でも私のことは気になっていたことを
聞いてすこし気持ちが軽くなった。
そして、またまた再会。
確かに年を取ったが、
あのときの面影が残っていて、
そして幸せそうなので嬉しく安心した。
淡い想いは年を重ねるごとに
きらきらしてくるのかもしれない。