1月今月の1冊は『あい 永遠に在り』超大作、大河ドラマにしてほしい
1月の読書メーター
読んだ本の数:9
読んだページ数:3157
ナイス数:108
王墓の謎 (講談社現代新書 2745)の感想
比較考古学から王墓に関する大胆な仮説を唱える。従来は権力の象徴として大きな墓を作る言われていたが、逆に権力の獲得するその課程に王墓が巨大化していく。そして、王が権力を得ると今度は都市や制度を整備して権力を維持していくため、象徴としての王墓は不要になっていく。そして、世界宗教の台頭により人間の個人としての権威が浸食されるという。実際にピラミッドを見たことがあるだけに感慨深い。今ではピラミッド建設も奴隷の強制労働ではなく、農閑期の生活のための労働力の提供だったのではないかとも言われている。歴史は面白い。
読了日:01月31日 著者:河野 一隆
五月雨の凶刃 (小学館文庫 し 6-1 やわら侍・竜巻誠十郎)の感想
刀を使わない侍。これはちょっといただけない。そして、お人好しでお節介な男。さらに、目安箱改め方という役割を与えられたが、給金をもらえないのか不思議。話の筋はよく考えられているが、違和感だらけで次回作は読まないなと思った。
読了日:01月30日 著者:翔田 寛
私は女になりたい (講談社文庫 く 81-1)の感想
久々に昼ドラのような男女のどろどろした小説を読んだ。親と子似たもの同士なので対立してしまう。特に女親と娘はその傾向にあるのかもしれない。現実世界は、小説よりも大胆ではないが、しかし、それよりももっと醜いこともある。人間社会で自分らしく生きることは大変なことである
読了日:01月27日 著者:窪 美澄
警視庁公安捜査官 スパイハンターの知られざるリアル (幻冬舎新書 727)の感想
この本でも主張されていたが、日本にはスパイ活動防止法がない。重要な機密が漏れそうでも事前に逮捕できない。ちょっと法制化でも匂わすとC国の息のかかった、あるいは金をもらっている左よりの議員が反対する。あの人たちは愛国心が無いどころか、日本を貶めている。実際の元公安警察官だけにスパイの見分け方や尾行の話が面白い。講演会などあれば聞いてみたい。
読了日:01月24日 著者:勝丸 円覚
境界線 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ)の感想
宮城県警シリーズの2作目。東日本大震災の話は、迫力があり真に迫っていた。しかし、その背景が強すぎるために、肝心のストーリーが薄まってしまった感がある。人物の背景や心情の模写はさすが著者であるが、得意な大逆転の話がなかったのは少し残念。でも楽しめた
読了日:01月24日 著者:中山 七里
あい: 永遠に在り (ハルキ文庫 た 19-13 時代小説文庫)の感想
大河ドラマを見るような超大作。幕末から明治にかけて生きた百姓上がりの名医「関寛齋」、それに従う愛妻あいの物語。昔読んだジャンクルストフを思いおこす。清貧にそして己の幼い頃に抱いた信念は曲げず生きる姿に感銘した。夫唱婦随とはこのことを言うのだろう。でも決して従うだけではなく支え合っている夫婦の理想がある。
読了日:01月20日 著者:高田 郁
傲慢と善良 (朝日文庫)の感想
突然婚約者がいなくなった。そこからの物語が男性側のカケルと女性側の真実で書かれている。取り巻く人間関係やそのときの心情を丁寧に表現している。実際に自分が行動しているかのような気持ちになった。多少サスペンス調も含んでいる。後半は、回答のように女性側のドラマになっていく。かなり長い物語であるが、読了感はよかった。
読了日:01月15日 著者:辻村 深月
地雷グリコの感想
青春小説とゲームを組み合わせた作品。まず、そのゲームの発想に驚く。そしてそれに伴う心理戦。言葉や行動の駆け引き。だんだんと強敵と難しいゲームが展開する。特殊なポーカーゲームの成り行きに推理しつつ、ハラハラしながら、読んだ。個人的には見近な地名が大いに興味をそそった。
読了日:01月07日 著者:青崎 有吾
クジラアタマの王様 (新潮文庫)の感想
現実とファンタジーを組み合わせた小説。最初は意味がわからなかったが、次第にその内容がわかってくるとそれなりに面白かった。格闘シーンも迫力があったが、ファンタジーが強すぎて現実感が失われている。結局なんなんだろうと疑問符で終わってしまった。
読了日:01月04日 著者:伊坂 幸太郎