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登山 ブロッケンの怪人に会う 白馬岳

白馬岳。駅名がハクバなのでハクバ岳と

言う人が多い。

本来は、山肌の雪がとけて代掻き馬が現れること

から代馬岳となった。

それに色の白を当てただけだ。

実際今も馬の姿になるが、それも雪解けだから

黒の馬である。

ちょっと前提が長くなった。

大学生の時に高校の同窓生二人で白馬岳に挑戦した。

夏の大雪渓を登りたいのもあった。

雪渓を上る前に1泊。

これは本来は緊急用のツエルトを張って泊まった。
雪渓を登ると確かに涼しい。

夏真っ盛りなのに、下から冷気が上がって、

本来は汗をかく登りだが、ちょうどいい感じで

登ることができる。途中、落石の後があり

時々事故もあるらしい。

幸い何事もなく白馬岳山荘に到着。

山小屋で1泊。早朝、日が昇り始めると同時に

小屋を出て、山稜を歩く。霧がたちこめていたが、

急にあがり始めた。すると朝日と反対側に人の姿が

見えた。これがブロッケン現象。実際は、

自分の影なのだが、霧の中に現れた謎の人

のように見える。

これが見えると幸運とも言われる。

朝日と霧とで条件がそろわないと出現しないからだ。

急いで、カメラのシャッターを切る。

そのころはデジタルではないので、

現像するまで楽しみだった。

後日、写真には、目で見たよりも薄いが写っていた。

その後は、白馬大池を回って帰路についた。