今月のベスト1は 『木挽町の仇討ち』に決定
12月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2031
ナイス数:165
じい散歩の感想
そこいる一人の老人の淡々とした日常。解決できない問題を抱えながら生きていく。なんか現実的過ぎて、もういいよと思う。どこで読むのを止めようかと思っているうちに読んじゃった。夢や希望や怒りや蔑み恋などを物語りの中に求めてる私からすると、良い悪いはともかくとして、ちょっと違ったかな
読了日:12月29日 著者:藤野 千夜
贖罪の奏鳴曲 (講談社文庫)の感想
御子柴弁護士すごすぎる。悪徳であり、すさまじい行動力である。ラストの急展開。なぜ渡瀬が全てをわかったのか。殺人を立証するの難しそう。また、冒頭の御子柴弁護士は、完全に死体遺棄で犯罪である。そんなことはともかく、法廷論争や保険殺人。色んな要素が織り交ぜられて面白かった。シリーズ物らしいので、次が楽しみだ。
読了日:12月24日 著者:中山 七里
木挽町のあだ討ちの感想
人を尋ねて話をさせながら物語を展開していく。まさしく『吉原手引草』の手法。最初は、講談調の仇討ちの話かと思ったら関わったとされる人たちの人生に魅了される。人それぞれには事情があり、人生がある。それに加え謎解きのような展開。どんどん真相がわかってくるうちに断然おもしろさが増してきた。そしてクライマックスに至る。終わり方を含め、いい本を読んだと感慨にふけった。 今年読んだ100冊の中で、ベスト5に入る。
読了日:12月19日 著者:永井 紗耶子
母 (単行本)の感想
観察力は、他人をみるだけでなく、自分自身にも向けられている。冷静な目で自分を見ることができるのはすごい。話自体は,色々散らかっているが、エッセイをまとめたとのことで理解できた。ここまで、自信の中身をさらすことができるのは、さすが芸人。
読了日:12月13日 著者:青木 さやか
日経トレンディ 2023年 12 月号の感想
さすがというか、日経ドレンディのヒット予測は面白い。自分の想像以上の商品や事象が起きているのを実感できる。
読了日:12月10日 著者:
老人ホテルの感想
老人たちのオムニバスなのかと思ったら、友に家族に裏切られた老婆と若年女子の話の展開になる。金融や不動産の知識をちりばめた指南書的な話に進み。だんだん面白くなって,これからどうなるのかと思った瞬間に幕切れ。考え落ちといっても中途半端じゃないの。面白かったが、なんか不完全燃焼
読了日:12月09日 著者:原田ひ香
羊と鋼の森 (文春文庫)の感想
ピアノ調律に関するストレートな小説。主人公を取り巻く調律師の個性豊かな人たち。本当に音楽を聴いているかのごとく流れるストーリー。静かな心に染み渡るような文章。音楽の深さを一部を教えていただきました。
読了日:12月05日 著者:宮下 奈都