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読書 8月読んだ本 まとめ

8月の読書メーター
読んだ本の数:6
読んだページ数:2226
ナイス数:79

じんかんじんかん感想
松永久秀は、裏切りを重ねた極悪人としてのイメージで信長に逆らって、爆死ぐらいしか知らなかった。歴史小説は、それぞれの人を中心に光をあてて別の解釈をする。作者の筆力が、今回も発揮された。読み終わった後、この寂しいような満足感がいいね。
読了日:08月28日 著者:今村 翔吾
塞王の楯塞王の楯感想
直木賞受賞作、イヤー面白かった。さすが今村さん。ぐいぐいと引き込まれる。戦国で、鉾と盾の戦い。それは、大筒と城壁の戦いであった。登場人物それぞれが魅力的に書かれ、戦場の様子も目に浮かぶようであった。このような良い本に 恵まれると幸せな時を過ごせるのだ。
読了日:08月27日 著者:今村 翔吾
百年の子百年の子感想
最初は、テレビ小説のような展開だったので、軽く読んでいたが、そのうちどんどん引き込まれていった。特に戦争当時の民衆の捉え方がすばらしい。とかく今の人が戦中を書くとみんな反戦思想を持っていたような事を書くけど、実際はみんな戦いを肯定していたし、負けるなどとは思っていなかった人がほとんどなのだ。そのことをしっかりと取材して書いているので、迫力と真実味が現れた。そして、『百年の子』のタイトルの素晴らしさと読後感に酔いしれた。
読了日:08月20日 著者:古内 一絵
深夜特急2 ー マレー半島・シンガポール〈文字拡大増補新版〉 (新潮文庫)深夜特急2 ー マレー半島・シンガポール〈文字拡大増補新版〉 (新潮文庫)感想
迷わず2作目へ。今度はカジノから娼婦の宿へ。全く彼の表現は、自分自身もルポしている。その冷静な分析と覚めた文章が引きつける。そして旅心を刺激する。
読了日:08月11日 著者:沢木 耕太郎
ガラスの海を渡る舟ガラスの海を渡る舟感想
「普通」と「特別」発達障害の『道』の言葉にはっとする。普段何気なく、話している言葉も突き詰めるとどうなるのだろう。そんな、気持ちにさせてくれた。何気ない言葉も人を傷つけたり、勇気を与えたりすることが、今さらわかったような気がする。落ち着いた話でした。
読了日:08月07日 著者:寺地 はるな
深夜特急1 ー 香港・マカオ〈文字拡大増補新版〉 (新潮文庫)深夜特急1 ー 香港・マカオ〈文字拡大増補新版〉 (新潮文庫)感想
いつかは読みたいと思っていた本。バックパッカーの聖書みたいな扱いだと聞いていた。確かに読み出すとその軽快でドキュメンタリータッチのながれる文章が引きつける。カジノでの心理描写や出会の場面が面白い。これが30年前のものだということに違和感を感じない。この本で影響されて、旅だった若者が多くいたということも理解できた。 これは、続編を読まずにいられない。
読了日:08月05日 著者:沢木 耕太郎

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