多趣味の扉

好きなことを話そう

アルバイト おもしろ体験 個人病院受付

アマチュア無線の仲間から紹介された

近所の外科の個人病院。

たまたまパートの人が

2人やめてしまって、困っていた。

窓口業務なんてしたことないが

頼まれたのでしかたなく、

短期間という約束で受けた。

でも、予想以上におもしろかった。

いろんな人がくる。

白衣を着て窓口に立つと

院長の息子さんですか

などといわれる。薬も出した。

最初は、不安だったが、

先生が、血圧の薬は気をつけて、

他は大丈夫だよと変なアドバイスだった。

しばらくすると風邪はこれ、

胃薬はこれとわかるようになった。

一度、若いきれいな奥さんが来院した。

診察室は隣だから先生や患者さんの声が

まる聞こえである。

すると先生が、『下着をとって前屈みになって、

お尻を天井に向けるようにして、』

と言っている。そして、先生が『ここですか、

これですか』という声、

どうやら、いぼ痔の場所を特定しているらしい。

見ることはできないから

よけい想像して興奮してしまった。

診察が終わって、会計するときに

その奥さんの顔をまともにみれなかった。

また、中学生の時のあこがれの先輩の女子が

来院したこともあった。

健康診断を受けられなかったので、

個別に受けにきたとのこと。

そのときも、先生が『シャツを脱いで、

下着は取らなくてもいいけど、

ちょっとさわるよ』との声。

このときも想像だけで、

頭が爆発しそうになった。

個人病院は、3時に休憩に入る。

そのときは、看護婦さんや介助者さんと

お茶をする。個人病院は、患者さんからの

貰い物が多いこと。毎日2個、3個と届く。

だから休憩の時はお菓子の博覧会のようになる。

食べきれないときにはお持ち帰りできるのだ。

だから、短期間だったけど太ってしまった。



そして、最後の大仕事。一週間の泊まり込み。

24時間体制。

普段は緊急の患者も受け入れているし、

何人かは入院している人もいた。

しかし、先生家族が、ドイツ旅行するので、

その間の電話番である。

電話がかかってきたらともかく、

先生は不在で対応できなことを言えば好い

とのことだった。

あまり大きくはないが病院。

入院患者は、そのときは別の病院に

一時的に転院してもらった。

私一人。

一日2万円と言われ思わずOKしたが、

夜ともなるとちょっと不気味。

早く朝になれと祈りながら過ごした。