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素人のプロ添乗員 エピソード1 マルタ島

マルタ島での迷子?捜し

海外添乗で、ローマと地中海に浮かぶ

マルタ島に行った。

今はかなり脚光浴びるマルタであるが、

その当時はそれほどでもなかった。

要塞のような

滞在地ローマから船でマルタ島に渡り、

一日観光を終えていったんホテルに戻った。

夕食は地元のレストランまで歩いて行く

予定だった。総勢は18名。お一人様の参加

が2名いた。1時間後にロビーに集合という

ことなった。

それぞれの部屋に戻る。私は,ロビーで待機

してみんなが集まるのを待った。

最初にきたお客の一人が,JTBのM添乗員に

部屋の件でクレームをつけていた。その

やりとりが難航をしていると出発の時間

となった。M添乗員は、私に人数の確認を

お願いされた。私は、確認して、OKです。

の声を上げる。

M添乗員はこれ幸いに話を打ち切って、

レストランに向かってみんなを先導した。

15分ほど、商店街や趣のある街角を歩き

レストランに着いた。最初に全員が座って

乾杯しようと構える。なんと席が一つ空いて

いるではないか。誰かがAさんがいないと

叫ぶ。それを聞いて青くなった私は、

いきなり席を立ちレストランを飛びでる。

ホテルまで戻りながらもきょろきょろして

探すが姿はない。ホテルに戻り彼女の部屋

にいってノックをするがいない。つたない

英語でスタッフにきくと、我々が出発した

すぐ後に場所を聞いて自分で向かったとの

こと。あわてた私は、すぐに逆戻りする。

そして道すがら、商店や道行く人に聞いて

回った。頭をフル回転させ英語で「探す」

というのは、確かルッキングフォーだから、

そうだルッキングフォーレイディだ。

必死になって叫んで回るがみんなノー。

焦りが頂点に達したところで、とうとう

レンストランに着いてしまった。

恐る恐る中をのぞく。なんと彼女が

にこにこして席に座っているではないか。

そして、恥ずかしそうに『ごめんない。

寝坊して遅刻しちゃった』とグラスをあげた

見た瞬間、ホットしたのと疲れで腰が

抜けそうになった。食事を終えて帰り道。

M添乗員と話をする。

私はルッキングフォーレイディと言い

ながら通りや商店を探したんですよと言った。

すると、添乗員はウム、英語は合っているが

一カ所だけ違いますね。それは、ルッキング

フォーレイディじゃなくてルッキングフォー

オールドレディだと言ってイタリア人の

ようみ微笑みながらウインクしたのだった。

泊まったホテル

マルタの船には目がある