多趣味の扉

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資格試験 保育士試験実技 受験と結果

珍しく試験を受ける前から自信があった。

造形では、毎日2枚絵を描いていた。

それで、試験前までに100枚を

描いたら合格すると願掛けをしていた。

それが108枚に。

そしていろいろなテーマを作り、45分以内に

描き終える事ができるようになった。

言語については、前回44点をとれたので、

今回は、それをさらに発展して、

登場人物で声を変える練習をした。

これは、試験1ヶ月くらい前から、

ビデオをセットして練習を繰り返した。

前回は、15秒くらい余ってしまったから、

今回はぴったりを目指す。

逆に本番は、どうしても早くなってしまうから、

少し長くなるように話を膨らませた。

試験会場は、聖学院大学

前回と同じだ。駅から20分以上歩く。

学校の手前のコンビニで、

パンとチョコレート、飲み物を買う。

これも前回と同じだ。

会場の大学に着くと寒い為か、

集合時間の30分くらい前だが、

もう説明会場の案内が始まっている。

受験説明のある12号館の前に集合。

ある程度の人数で、教室の中に入れている。

受験説明書が配られる。

すぐに自分の受験番号の時間と教室を確認する。

造形は9時30分より、説明を受けているのと

同じ号舎だ。言語は、午後2時15分から、

なんと4時間近く間があく。

前回は午前中には終わっていた。

でも全体に造形を受ける人が多いのか、

造形を選択した人で、一番早い人でも

午後1時スタートだった。

この案内書の中には、他の資格試験では

絶対にないもが入っている。

それは、保育士の勧誘パンフレットだ。

保育士になりましょうという県の宣伝である。

落とす試験ではなく、受かってねの試験なのである。

試験説明が始まった。

その中で、鉛筆削りを使用する人が事前に確認

上着を膝に掛ける人のチェックなど細かい。

私はトンボの布製鉛筆ケースを使っていたのだが、

その裏側に絵など書いないか、裏返して確認された。

9時30分造形の試験開始。

配られた内容は、2才のお絵かきがテーマ。

これは簡単だと早速下書きに取り組んだ。

順調に筆が進む。途中、茶色の鉛筆が折れてしまい、

ちょっと焦ったが、予備があったので助かった。

そして、背景もばっちり描いてほぼ終わった。

時間もちょうどだった。

絵を回収されて、何気なく問題文をみた。

すると子供たちが書いているのは、

個々の小さな画用紙ではなく、模造紙指定だった。

そして、線や面を塗っている子がいるとなってる。

ああやってしまった。

終わる前にもう一度確認すれば良かった。

私は、みんな線しか書いていない。

1分前でも、問題文を読み返し確認していれば、

少なくても線だけでなく面を塗る事ぐらい

できたはずである。

よく問題文を読み間違える人がいると、

ユーチューブなどで、警告してくれていたが、

そんなわけ無いだろう、と思っていたが、

そんなヤツになってしまった。

またまた絶望的な気持ちになった。

調子に乗りすぎた。へんな過信があった。

もうつくづくイヤになってきた。

そして、悪い事に次の言語までそのことを

考える長い時間がある。

試験の終わった教室は休憩室として使える。

長いすの3つ広げて寝ることにした。

しばらく寝たあと、パンと飲み物で昼食とした。

もう一つパンを買っておけば良かった。

本当は、合格を確信したら、

帰りにおいしいラーメンで前祝いでもするかと

考えていた。

おやつとしたチョコレートも食べてしまった。

そして、外に出る。受験生がひなたぼっこしている。

コンビニまでパンを買いに行くかと思い

校門を出たが、行って帰ると試験時間近くになる。

途中で引き返してきた。

開始15分前になったので、控えの教室に行く。

2、3人が緊張していた。

私は、2回目というこことと、創作のショックで

緊張はしなかった。

すぐに呼ばれて教室の前の椅子に座る。

試験官の注意事項を聞く。

前に素話をする人の声が聞こえてくる。

ちょっと話が早いじゃないかと思ったら、

30秒以上前に終わってしまった。

気まずい時間を過ごしたのではないかと

気の毒だった。

受験番号を呼ばれ、教室の中に入る。

荷物を置き、試験官の所へ受験番号の

シールを渡す。

ここで、ちょっと手がふるえた。

座ってはいどうぞと言われた時、

一瞬、間が空いてしまった。

全体にほとんどミスは無いはずだ

登場人物の声も変えた。

最後に少し詰まってしまったが、

5秒前くらいで終わった。試験官は微笑んでいた。

言語は、まあ大丈夫だろう。

しかし、造形の沈んだ気持ちを引き吊りながら

駅までの長い道を歩いていった。

もちろんどこにも寄り道せず、家までたどり着いた。

 

そして、結果発表

1月12日。

保育士試験のマイページに結果が発表される。

もしかしたら、の可能性に掛けて

マイページにログイン

まずは、筆記試験の項目が写る。

これは、前回合格しているので、免除。

その下を見ると、あっ 合

合格となっていた。

点数は、造形は31点。やーぎりぎり。

お情けか。いや100枚超の絵の練習が、

執念が生きたと思いたい。

そう受かれば、

30点だろうが50点だろうが関係ない。

合格なのだ。

言語は、37点。あれ、前回よりずっとよかったと

思ったが、やはりこのような芸術的な評価は

人によってぜんぜん違う。

よくオリンピックの競技で、いわゆる芸術点が

納得いかないなどよく聞く話である。

とにかく、合格なのだ。

やっぱり他の試験と違うのは前もって、

採点によって試験結果がわかるのと違い

喜びも大きいのかもしれない。

これで、名実ともに『プロのじじい』となれたのだ。

素話の最後の締めの言葉、

めでたし めでたし で終わる事にする。