多趣味の扉

好きなことを話そう

活中者 4月読書分公開

 

4月の読書メーター
読んだ本の数:7
読んだページ数:2204
ナイス数:403

噓つきジェンガ噓つきジェンガ感想
詐欺をテーマにして重い犯罪小説なのかと思ったら、心理描写が見事に書かれている。少しテンポに欠けるところはあるが、終わり方はほっとする。2作目のお受験詐欺の大貴君はいい子に育ちました。
読了日:04月25日 著者:辻村 深月
#真相をお話しします#真相をお話しします感想
話題になっていたので読んだ。話のなかで伏線をちりばめていて、最期に解き明かす本格物のつくりとなっているが、どんでん返しを狙いすぎて、ストーリーにちょっと無理がある所もあった。SNSやリモートなど今の流行をいれたミステリーということでそれなりに楽しめた。
読了日:04月22日 著者:結城 真一郎
汝、星のごとく汝、星のごとく感想
愛する二人の心情を綴りながら、人生の意味とは、人とのつながり、努力と運命。すべてが織りなし最高潮に達する「愛する男のために人生を誤りたい」この言葉にふるえた。そして場所も省みず泣いてしまった。そこまで人を愛することができるのか。言葉では感動を言い尽くせない恋愛小説の傑作 すべての男女に勧めたい
読了日:04月19日 著者:凪良 ゆう
赤と青とエスキース赤と青とエスキース感想
一つの物語が終わるたび、一体どうなるのだろうかと感じながらよんだ。絵画を通じて織りなす人間模様。できすぎの感はあるが、応援したくなるような人たちで読んでいて心が温まった。ラストもよかった。著者の別の作品を読みたいと思う。
読了日:04月15日 著者:青山 美智子
流浪の月 (創元文芸文庫 LA な 1-1)流浪の月 (創元文芸文庫 LA な 1-1)感想
途中読んでいくのがつらくなった。ある事象は当事者しかわからないことである。インターネットが普及した現在、一端ネット上に情報がでると傍観者たちは勝手に解釈して、同情や非難をする。そしてそれが際限なく広がっていき、また永久になくならない。おそろしい時代になったものだ。 物語として著者の心理描写に迫力がありハラハラさせられた。最期は、現実的な終わり方で、いいと思う。少し救われた気持ちになった。
読了日:04月13日 著者:凪良 ゆう
映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形 (光文社新書)映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ――コンテンツ消費の現在形 (光文社新書)感想
私は、いわゆるおじさん昭和世代である。映画やドラマは早送りはしないが、情報番組などは録画して1.5倍速で見る。また資格試験などをビデオを見る場合は2倍速である。ユーチューブもほとんど2倍速としている。予備校などでもリアルタイムで講義を受けるよりもあとで、ビデオで2倍速で学習する人が増えているという。著者の丹念な調査を元にコンテンツとしての消費を論じているが、著者の立場がどちらかというと中立の立場ではなく、早送り否定から見ているようでちょっと違和感があった。早送り派は若者だけではないよ。
読了日:04月09日 著者:稲田 豊史
優しい死神の飼い方 (光文社文庫)優しい死神の飼い方 (光文社文庫)感想
最初は、ファンタジーの軽い内容かと思ったが、後半に向かってどんどん話が繋がり、レオの言葉に少し違和感があるが、引き込まれていった。最期に盛り上げて、しあわせな結末となるのは、著者の真骨頂だと思う。次の話も優しい気持ちになりたいときに読もうと思った。
読了日:04月01日 著者:知念 実希人